よむこと、かくこと、あそぶこと。

すきなことをすきなだけ。

3.11 今私にできること

東日本大震災から5年という月日が流れました

10日、絵本を通して仕事人生を - 絵本を使った大人向けのワークショップ・絵本ファシリテーターオフィスワンさん主催の大人が絵本を深読みする会に参加しました。
昨日は特別編ということで、福島で罹災され、命からがら家族で京都に避難し、様々な苦難を乗り越え、現在関西を拠点に便利屋京都・大阪の便利屋なら京滋の便利屋.com|ねこの手ジャパンを開業。5年の節目を迎えた今日、宮城県の店舗をオープンさせた、紺野英明さんも参加された大変貴重な会でした。

絵本を深読みする会では、3冊の本を読んでいただきました。

まず1冊目に
ここがすき

ここがすき

を読んでいただき、すきな場所をそれぞれ発言しました。

2冊目に

日本へのラブレター

日本へのラブレター


から、いくつか世界から震災後日本に届いたお手紙を紹介していただきました。


3冊目は

あさになったのでまどをあけますよ

あさになったのでまどをあけますよ


を、読んでいただいてから、3.11当時よくメディアで取り上げられた「絆」「つながり」という言葉について思うこと、また発災後実際に何を感じていたかなどを自由に発言しあいました。

やはり共通していたのが「何が起こっているの?」という大きな不安。
次に「今できることは何だろう」という考え。
参加された皆さん、当時はすぐに出来ることとして被災地に水を送ったり、実際にボラバスに乗って現地に赴かれ、直接支援されたりと、とにかく出来ることから取り組まれたそうです。
「絆」「つながり」という言葉については、参加された皆さん違和感を感じたと話されていました。
同じ日本にいながら、何もできない中で絆もつながりも感じられず、その言葉だけが一人歩きしている感じがしたと皆が感じていました。


紺野さんの言葉

絵本を読み、自由に語り合うなかで紺野さんの「あの日」の話を聞かせていただきました。
長い長い揺れ、家族との再会、命の危険を感じた津波原発メルトダウンと爆発、「安心してください。福島は安全です。」と繰り返し訴えるアナウンス、母乳にセシウムが含まれているという情報、京都への避難、泣き続けた一カ月、立ち上がり歩き始めた日々と苦難、今日に至っても未だ検査を受け続けなければならない現状…。

僕はもう、被災者じゃないんです

紺野さんは語ります。
「僕は、人生を変えたあの日から、悩んでぶつかって考えて、今自分が思う形で仕事ができています。こうしてあの日のことを語ることもできる。だけど、あの日のことを忘れたい、思い出したくもない。と、苦しみ続けている人の方が圧倒的に多い。僕はもう、被災者ではありません。今も尚苦しみ続けている人達を救う側の人間なんです。」

被災経験をした同じ立場の人間として

私自身、阪神淡路大震災で罹災した経験をもっています。あれから21年の歳月が流れましたが、今もこの阪神では、心の被災者が苦しんでいます。
被災者が一番悲しいことは、風化していくことなのです。
紺野さんのお話を聞き、私はまだ支援者になり切れていないのだとひしひしと感じ、救う側の人間になりたいと思いました。


できることをやる
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この巾着袋は、一つ一つ手作りで作られています。
一つ300円で販売し、その収益金は全て被災地に寄付するという活動を5年続けておられる方が参加者の中におられました。
派手じゃなくていい、できることを継続することに意味がある。既に30万円の寄付を、この巾着で達成しておられるそうです。


参加して感じたこと

人は必ず立ち上がる。
歩き出す。
破壊されたものを再建する。
その直向きさと強さ、生きているだけで素晴らしいこと、日常の輝き、当たり前ではない日々に感謝したいし、自分の可能性と力を使って、支援する側の人になりたいと強く強く感じました。


ガレキとラジオ

そして、3.11の今日は復興支援の映画上映会に行ってきました。

ラジオとは縁もゆかりもなかった9人の男女が、体育館の片隅に会議机を並べて、9カ月間続けた「FMみなさん」に密着したドキュメンタリー映画。

5月の開局からスポットを当て、時給840円で様々な世代の様々な元職の9人が織りなす、ドタバタラジオ局は、不器用で不揃いでかっこいい。

人間の力ってすごい

何にもなくなって、家族も流されて、絶望の淵に立ち、もう絶対に立ち直れないと思っても、人はまた立ち上がる。立ち上がることができる。否、立ち上がる力を誰もが持っている。
これは再生ドキュメンタリーではなく、一度死に生まれ変わる転生ドキュメンタリーだ。
町も人も、あの日全てリセットされた。
それは同じ日本に住む、私たちも同様。
あの日が私たちに教えてくれたこと、それにより私たちは未来を選択し変えることができる。


私にできること

「ガレキとラジオ」は、レンタルビデオショップでは借りることができない。
こんなに素晴らしい作品なのに、だ。

しかし、方法はある。

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ガレキとラジオ 自由上映会開催の流れ
①チーム結成
「上映会を開催しよう!」という想いのある有志を募り、
「○○で『ガレキとラジオ』を観る会」「○○町上映委員会」などのチームを結成。
名前は自由です。
この時に、誰がリーダーなのかも明確にしておいた方がよいでしょう。
②上映企画の検討・決定
映画の上映だけにするか、講演付きにするか、終了後に懇親会などをするか、特定の人のみの 上映会にするか等の企画をご検討ください。
また、上映会開催に必要な費用(※)を把握し、その捻出方法(チケット収益/協賛金の募集/助成金の申請など)も考えましょう。

※上映会開催に必要な費用
項目 備考・詳細
上映料 来場者数や主催者種別、有料上映・無料上映などによって変動します。
→詳細はコチラ
会場使用料 公民館や市民ホールなどの公共施設を借りるケースが多いです。使用目的によって、減免措置になる場合もあります。
宣材料 当サイトにてチラシ、ポスター等を販売しています。→詳細はコチラ
印刷費 チラシ、ポスターなど、主催者側で印刷して用意をする場合に必要です。チラシ・ポスター・チケットは無料でのデータ転送を行なっております。→詳細はコチラ
講演依頼費 通常、講演料+交通費(宿泊費)が必要となります。→詳細はコチラ
その他 展示品のレンタル代、人件費、その他雑費 など
③日時の決定
開催日と、1回開催か1日に数回開催するか、何時に開催するのか等を決定してください。
映画の時間は81分です。
④開催場所の選定
お住まいのお近くで上映設備のある会場を確認してください。
地方自治体で安く借りれる施設が多くあります。
その際、会場の収容人数や空き日程も確認してください。
仮予約をして、決定後に正式申し込みにしてください。
⑤上映メディアの決定
会場担当者様と相談して、DVDかブルーレイか、上映メディアを決定してください。
⑥入場料金の決定
無料か有料かを決定してください。
講演会付にした場合は、その分、入場料金をアップされる主催者様が多いようです。
⑦宣伝物の決定
宣伝物として、チラシ、ポスターをご用意しております。
こちらでご用意しているものは、以下の通り有料となりますが、
ご自身でチラシやポスターを制作するためのデータは、無料でご利用いただけます。
 ・チラシ(両面カラー/B5) 100枚で540円
 ・ポスター(カラー/B2) 1枚で432円
 ・送料 500円
  >>>詳しくはコチラ
⑧お申込み
コチラからお申込ください。
⑨上映会開催の準備
○後援依頼
集客UPのために、上映会のテーマに賛同していただけそうな団体に後援をいただくことをお勧めします。
後援が付くと、上映会への信頼感が高まる・宣伝活動がしやすくなる・後援団体の関係者にも宣伝効果があるといったメリットがあります。

○宣伝活動
お店・施設へのチラシやポスターの設置、地域の集まりでの告知など、
地域密着型の宣伝が、集客には効果的なようです。
FacebookページやTwitterなどWeb上での情報発信も、ほとんどの主催者様が行なっています。

○チケット販売(有料開催の場合)
チケットは、友人・知人への直接販売、Web上での予約(メールなど)、公共施設への販売委託などで、事前に販売しておくことをお勧めします。
⑩いよいよ上映会当日!
上映会の1週間前には、弊社より上映メディアをお送りします。
事前に必ず再生チェックを行なっていただき、DVD・機材に問題のないことを確認してください。
当日は、会場設営や受付、会場案内、上映、司会進行などを行ないます。
⑪上映会終了後
上映後3日以内に上映用素材の返却、1週間以内に上映報告書の提出をお願いしています。上映報告書の内容を確認後、ご請求書をお送りいたします。
ご不明な点は、gareraji@w-lab.jpまでお問い合わせください。


というわけで、このブログを読んでくださっている皆様、ガレキとラジオの自由上映会をしてみませんか?
募金を募り復興支援を継続し、風化させない取り組みをしていきましょう!


改めて振り返って

私に今すぐできることは、ガレキとラジオの自由上映会の宣伝ぐらいですが、昨日今日と地震を肌で感じ、書きたい。いてもたってもいられない。という衝動に駆られました。
どうせやるならでっかくやりたい!と、思っていましたが、私ができることは、忘れないこと・風化させないこと・支援し続けること、を心に刻んで、私ができることを私なりにしていきたいと思った次第でございます。


感謝。ありがとう。